サクラメント滞在写真集 ��
Seson 2
Photographed by Matsutora in California on February 3rd 2013
スーパーボウル
アメリカで最高視聴率番組はスーパーボウルだ。
２０年以上も前から毎年４０％を超える最視聴率番組になっている。
アカデミー賞も高視聴率番組であるが、スーパーボウルにはかなわない。
スーパーボウルはアメリカンフットボールの頂上決定戦で、
この勝者が全米一のチームになる。
アメリカンフットボールはアメリカの国技で、
その人気も他のスポーツに比べて抜きんでて高い。
ちなみに、ボウルとはBallではなくてBowlのことで、
スタジアムという意味である。
スーパーボウルはアメリカの国民的イベントで、
テレビは１週間前からスーパーボウル関連の番組がではじめる。
今年の放映権を獲得したＣＢＳテレビでは
当日の朝からスーパーボウル関連の番組だけになる。
スーパーボウルは午後３時から始まり８時に終了した。
なんと５時間もある。
スーパーボウルのＴＶ放映はＮＢＣ、ＦＯＸ、ＡＢＣ、ＣＢＳの４大ＴＶ局のうち
ＮＦＬの放映権を持つネットワークが持ち回りで放映権を獲得して生中継している。
今年の視聴率はどのくらいだったのかまだ分からないが、
昨年は４７.８パーセントだったそうだ。
(２月７日追記：今年の視聴率は４６.４パーセントという発表があった。)
因みに昨年のメジャーリーグのワールドシリーズの平均視聴率は
７.６パーセントだった。
スーパーボウルは大変人気があるお化け番組ではある。
昨日、スーパーボウルをみるのかと何人かに聞いてみたが、
“うちは誰も見ない”という予想外の答えも多かった。
冷静になって視聴率を逆にみれば
５２.２パーセントは観ないということだから、当然といえば当然だ。
アメリカはスポーツ大好き国家ではあるが、
一枚岩でなく色々な人たちが集まって多彩な世界を形成している。
ある日系人の方に、なぜ渡米してアメリカに永住したのか、
という私の質問に、スポーツが嫌いだったからだ、というのがあった。
彼の話しによると、日本ではスポーツをやらされる。
彼は子供の時からスポーツが嫌いで嫌いでしょうがなかった。
走るのも遅いし、鉄棒で逆上がりもできないし、
跳び箱も足がもつれて飛べなかった。
球技は全く駄目で何をやらしてもぐずだとばかりいわれていた。
でもアメリカは嫌いなものはする必要がない。
彼はアメリカに来て本当に自由になったと語っていた。
彼はアメリカで良い家庭に恵まれ、事業に成功し、
大きなお屋敷を２軒も持っている。
大きな犬を２匹連れてよくジョギングしている。
その姿を見ると運動音痴のようには見えないが・・・・。
あぁ、話がずいぶんそれた。元に戻そう。
会場はニューオリンズにあるスーパードーム。
スーパーボウルの会場になるのは大変名誉なことだ。
国体やオリンピックのように立候補して誘致運動をするが、
スタジアムの収容人数が六万人以上という条件があるそうだ。
今年の対戦はボルチモア・レイブンズ（東部）と
サンフランシスコ・フォーティナイナーズ（西部）だった。
ボルチモア・レイブンズが先制点をとり、
サンフランシスコ・フォーティナイナーズがおっかける展開だったが、
ボルチモア・レイブンズが逃げ切って、
３４対３１の僅差でサンフランシスコ・フォーティナイナーズを破った。
ボルチモア・レイブンズの選手入場
こちらはサンフランシスコ・フォーティナイナーズも選手たち
開会セレモニー
経済誌『フォーブス』の2012年10月の発表によると、
スーパーボウルのブランド価値は4億7000万ドルであり、
夏季オリンピックやFIFAワールドカップなどを凌ぎ、
世界一のスポーツイベントであると推定された。
スーパーボウルのテレビ中継に流されるコマーシャル枠の価格は世界一高価になった。
大手企業の大金を惜しみなくつぎ込んだコマーシャルも見られる。
アップルコンピュータが1984年のスーパーボウルで
マッキントッシュの発売告知のコマーシャル「1984」を放映したことにより、
一躍名を知られるようになったことが契機とされているようだ。
2011年現在でCM枠の価格は30秒枠で平均290万ドルだといわれている。
つまり、1ドル90円として、30秒間のＣＭ料金は２億６０００万円になる。
また、このような投げ込みＣＭとは別に、
番組をいくつかの時間で区切って、その区間のスポンサーにもなれるようだ。
先陣を切ったのは、韓国車の現代だった。
因みにラストを飾ったのはトヨタだった。
スーパーボウルは200ヶ国以上でテレビ中継されている。
投げ込みＣＭはその国だけでの放映であるが、
後者の番組スポンサーは社名が番組の中に入り込むので
自動的に200ヶ国以上の国々にその名前を広めることができる。
このスポンサー料はいくらになるのだろうか？
ものすごい高額だとは思うがどのくらい高いのかさえ見当がつかない。
いよいよ試合開始
ボルチモア・レイブンズがあっさり先制点をとり、
サンフランシスコ・フォーティナイナーズが追っかける展開が続いた。
僅差まで追いつめたが、
ボルチモア・レイブンズが逃げ切って、
３４対３１の僅差でボルチモア・レイブンズが勝利した。
表彰式
優勝トロフィーを掲げるボルチモア・レイブンズのオーナー
こちらはボルチモア・レイブンズの監督
今回のスーパーボウルは史上初の兄弟監督対決だった。
ボルチモア・レイブンズの監督は、兄のジョン・ハーボーで、
サンフランシスコ・フォーティナイナーズの監督は、弟のジム・ハーボーだった。
スーパーボウルでは兄に分配があがった。
ハーフタイムではビヨンセや
スーパーボウルのために８年ぶりに再結成された
デスティニーズチャイルドのショーがあった。
また、会場のあるニューオリンズで突然停電があり
試合が３０分以上中断したりと、
話題に事欠かないスポーツイベントだった。
会場であるニューオーリンズのスーパードーム。
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