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日本語コンテスト
平成25年8月15日


私の学校で日本語コンテストがあった。
タイの高校には外国語学科というのがあり、
私の学校では、その中に英語科、日本語科、中国語科がある。
学校によっては、さらに韓国語学科やフランス語学科もあるようだ。
日本人には、ぴんとこない向きもあるが、別にびっくりすることはない。
日本の高校にも水産科、商業科、自動車科、建築科、機械科などがあるが、
それと同じことだ。
違うのは、
日本語科の生徒は大学入試で日本語を入試科目にできることである。
日本語コンテストは、
バンコク市内で日本語を学ぶ学校から選抜された生徒が集まった。
13校の高校が参加した。
スピーチ(自分の文章を暗記して述べる)、
朗読(全員が決められたショートストリーを読む。
このショートストリーは発表時の10分ほど前に配布される)、
ディクテーション(先生の発音を聞いて、その言葉を書く)、
一枚の絵から話を作る(発表時間の20分前に、
ある写真と語彙リストをもらう。それらを使って写真を説明する)、
辞書引き(だれが速く引けるかを競う)、
看板製作(与えられた題材を説明する看板を製作して持参する。
今年の題目は“お正月”)だった。
なかなかおもしろい試みと思った。
日本の英語教育では、
スピーキングや朗読のように
単に英語力を競うだけのコンテストしかないと思われるが、
ここタイでは、字引の速引き競争とか、看板製作のように、
日本語力とはあまり関係がない部門もある。
が、これは日本語力のない生徒でも参加できるのであり、
もし看板を製作して、入賞でもすれば、
これまで以上に日本や日本語への親しみは倍増し、
その後の日本語学習意欲にも大いに関係すると思われる。
なかなかいい試みだと感心した。 
最後に、
ディクテーションと一枚の絵から話を作るコンテストは、
別の会場で行われていたために撮影ができなかった。

 

出席者の受付
 

ワットラジオロス高校主催 日本語コンテスト 2013年8月15日
 

コンテストは、会議室、教室、展示室を使って開催された。ここがメイン会場。
 

参加者も集まり、主催者側の挨拶、説明が始まった。
 

スピーチ部門の参加者。各学校から1名かぎり。全員で13名。


いよいよスピーチが始まった。
 

 

こちらは審査員席。松虎とタイ人の日本語の先生(2名)。
 

スピーチが終わると10時のおやつ。

参加者(生徒、引率の先生)の全員に振舞われる。
ところで黄色い飲み物は何だと思いますか?
パイナップルかと思ったら、とうもろこしのジュースでした。
 

お正月を説明する看板。
展示前に先生が指導という名目で作り変えたりすることもなく、
生徒が製作したものをそのまま展示している。
日本は“恥の文化”といわれ、このような公開展示の場合は、
先生が助言したり、作り直させたりすることも多いと思うが、
そういう痕跡がまったく無い。
 

松虎が一番よくできていると思った看板。
“。”が付いているのが生徒らしい。
 

 

字引引き競争が始まった。
 

問題と解答。
 


朗読が始まった。
 


3時のおやつはアロエジュースだった。
写真を撮り損ねたが、昼食も全員に振舞われた。

 

いよいよ表彰式だ。
 

なんと、タイでは表彰状授与の前に審査員に感謝の記念品がいただけるそうだ。
 

表彰状授与が始まった。
 

 

朗読部門で優勝した生徒。本校の生徒です。
私が放課後指導した。
 

 

 

 

記念写真撮影
各部門で優勝した生徒は9月5日に行われるバンコク市大会に参加できる。
 

 

 

他校の先生と生徒。審査員なので一緒に写ってくれるように頼まれました。
 

 

ところで、記念品としていただいたのはTシャツでした。 
 

その日、校庭の隅で名も知らぬ花がひっそりと咲いているのに気が付いた。
 






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