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父の日
平成25年12月4日


王妃誕生日が母の日になっているように、
国王誕生日は父の日になっている。
タイでは日本でも行われている西洋発の母の日と父の日は存在しない。
国王誕生日の前日に学校で父の日の行事があった。
行事の流れは以前ご紹介した母の日と同じである。



  白い軍服姿は本校の教職員、その後部の人々が表彰される良い父親
 

本校の教職員
 

良い父親は生徒数2800名の中から60名が表彰される。
 

本校生による奉納古典舞踏
 

 

 

これらの生徒の父親が表彰される。
母の日のときに良い母親はどのような基準で選らばれるのか問うたが、
品行方正で学力優秀な生徒の母親が表彰されるとのことだった。
今回は一人一人の生徒も分かってきたが、決してそうでもないようだ。
明るくとも勉強は好きではない子供の父親も含まれていた。
別の基準もあるようだ。
 

 

子(生徒)に案内されて晴れの席に向かう父親。
壇下に横1列になっているのが今回表彰される良い父親。
 

 

西洋人の父親もいるようだ。
 

よく見た顔の父親(軍服姿)がいると思ったら、本校の教職員だった。
参加できなかった父親の代理だそうだ。
 

 

 

こちらは本校の三役。
 

への字型の人列が良い父親。
 

いよいよ始まった。
 

生徒による余興(歌)。確かな歌唱力だ!
 

 

 

続いて踊り
 

 

母の日と同じように、ジャスミンの花輪をプレゼントする。
 

何と優雅な立膝!中学生だが、咄嗟にこんな立膝ができるのは見事だ!
 

 

ここで一斉に抱擁。先輩の日本人教師がこれは笑っちゃうよね、
可笑しくて1人でくすくすしながら見ていたというようなことをいわれていましたが、
皆さんはどう思いますか?
 

ところで、
この写真はお父さんの指輪を撮りました。
この指輪の石は赤っぽかったのですが、写真では少し黒ずんでいます。
タイでは男女ともに指輪をよくしますが、
男性でも真っ赤なルビーやピンク色の石など用いて、
更にその周りを細かいダイヤ(イミテーションが多いですが)で
取り囲んだ指輪もよくしています。
日本ではまさに女性用の指輪ですが、タイには色の信仰があります。
曜日によってラッキーカラーというのがあって、
自分が生まれた曜日の色を身につけることは普通というよりも開運で望まれることです。
月曜日は黄色、火曜日はピンク、水曜日は緑、木曜日はオレンジ、
金曜日は青、土曜日は紫、日曜日は赤になっています。
ということで、男性でも目の覚めるようなピンク色やオレンジ色のシャツを着たり、
ピンク色や赤色のの宝石の指輪をすることも珍しいことではありません。 
また、タイは黄色のイメージが強いのですが、これも色の信仰からきています。
現国王が月曜日に誕生したのです。このときから黄色は国王の色にもなったのです。
それでタイ王国では黄色が氾濫しているわけですが、もし現国王がご逝去され、
新国王が誕生すれば、その新国王の誕生した曜日の色が国中に氾濫することになります。
 

話がそれました。元に戻しましょう。
感涙しているお父さんもいることだし、これはこれでいいんじゃないんですか。
 

 

父親代表挨拶です。あの指輪のお父さんです。
 

記念品をもらって、
 

 

高僧のご説法。
 

 

あ、お隣の寺院の友達僧侶だった。
 

同僚教師が幸せになるから喜捨(仏にお布施をすること)しろといって、
お布施を準備してもらっていた。
早速お布施して、写真まで撮ってもらった。
 

 

この人は本校の教師(60歳)。
松虎がカメラを持っていると一緒に写真を撮ろうとよく言い寄ってくる。
松虎とのツーショットの写真がほしいわけではないようだ。
自分はカメラを持っていないし、今までにも一緒に撮った写真をくれとも言わない。
要するに他人のアルバムの中に入りたいようだ。
松虎のアルバムは日本人も多数見ることだし、日本人に自分を見てもらいたいようだ。
 

ところで、彼の勲章はすべて国王から拝領したものらしい。
タイ王国での正装はこのような白い軍服で、
その軍服には持っている勲章はすべてつけることになっているらしい。
彼は普通の高校教師です。
言い換えれば普通の高校教師でもこれだけの勲章がもらえるということだ。
 

お色直しに若い女性教師と記念写真をとった。
 






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