Produced & Photographed by Matsutora

 
セントラルワールド カウントダウン
平成25年12月31日


バンコクの公式カウントダウンイベント。
セントラルワールド前のラチャプラソン通りは
歩行者天国になり若い人で溢れかえる。
人気歌手の無料コンサートや打ち上げ花火などがあり、
それらはテレビ生中継で全国のお茶の間にも届けられる。


高級百貨店ゲイソーンのクリスマスツリー
 

その近くにあるセントラルワールド
 

 

カウントダウン会場に向かう人々
左側の緑の人形はタイ最大通信会社のAISのキャラクターである。
 

無料コンサートは午後6時から翌日(1月1日)午前1時まで。
次の写真のスクリーン上部のAISは筆頭スポンサーであるが、
実は過去10年間のタイ政府の混迷はこの会社に端を発している。
AISは元タイ首相タクシン・チナワットの
シン・コーポレーション・グループの子会社であった。
タクシンは客家系架橋で父は国家議員、
祖父はタイ最初の近代的シルク工場を成功させた人物としても知られている。
タクシン自身も携帯電話事業に参入し大会社に成長させた。
AISはタイ国内で最大のシェアを誇っている。
社長はタクシンの妹のインラック・シナワトラだった。現在のタイ首相である。
2006年1月に首相一族がシン・コーポレーション社の全株を売却したのである。
売却額は733億バーツ(2250億円)だった。
この売却に先立って外資の出資規制を緩和しただけでなく、
巨額の資本利得を得ながら納税を回避した。
さらに許せないのは、
タイ人ではなくてシンガポール政府系のファンド(外国)に売却したことであった。
タイ最大の会社としての自覚が無いと批判された。
その上電話やメールはすべて他国に筒抜けになる。
最終的にはタイ国まで他国に売り飛ばされるかもしれない。
タイ人にとっては他国でも、架橋であるタクシンにとっては自国かもしれないのだ。
ここに来て反政府デモ(黄シャツ派)が大きく動き出したのである。
タクシン派(赤シャツ)は選挙に強い。
豊潤な資金力があり票は金で大量に買い取っているらしい。
そのうえタクシンの政策は農村部の人々の心をがっちりつかんだのでる。
村落基金
75,547村落に投資回転資金として各100万バーツ(350万円)貸し付けた。
農民負債元金返済の猶予
農業共同組合銀行が融資した分について、
向こう3年間は返済を猶予した。その間の利息は政府が支払う。
30バーツ医療サービス
医療保険の対象外である農民などが、
毎回初診料の30バーツ(約105円)でほぼすべての治療が受けられる。
人民銀行
信用力のない零細商人に無担保(金利月1%)で
初回1.5万バーツ(約52,300円)貸し付ける。
一村一品運動
大分県の運動が参考にされた。
これらの政策は現金ばら撒きとか大衆迎合主義(ポピュリズム) として
黄シャツ派は批判している。 
現在の政府混迷の直接の原因は、
シン・コーポレーション社の全株を売却したタクシン元首相は
有罪判決受け帰国できないでいるが、
現首相でタクシンの妹であるインラック首相は『恩赦法』を強行採決して
兄(タクシン元首相)や親族を無罪にしようとしたからだった。
現在、インラック首相(赤シャツ派)は解散総選挙をするといっているが
黄シャツ派は選挙では勝ち目がないので
社会混乱やクーデターなどを利用して政権交代を目論んでいるらしい。
いずれにせよ、『無理が通れば道理が引っ込む』ということである。
 

 

無名の歌手も有名な歌手も出演しているらしい
 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

観客に席に大きなボールが投げ込まれた。みんなで突くのも楽しい。
 

 

 

こちらのボールはトヨタですね。
トヨタはこのカウントダウンのスポンサーになっている。
 

トヨタのヤリスという車もステージ右側に飾ってある。
 

 

 

 

11時30分。カウントダウンも近いころ。
この人がスペシャルゲストのようだ。俳優兼歌手で人気があるそうだ。
 

 

 

来賓や主催関係者が壇上へ
 

シンボルマークのハートが現れると、
 

参加者全員が指でハート型を作り、
 

テーマソングを歌う。
 

 

会場は雪が降り始めたが、手にとって、
よく見ると小さなシャボン玉がくっついたような“雪”だった。
 

 

カウントダウンまであと2分
 

現在の温度は摂氏23度
 

松虎は黄色い★印のところにいた。
 

今度は紙吹雪だ
 

 

2014年到来!
 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

さらに1時までライブは続く
今までに世界中でたくさんのカウントダウンを見てきたが、
このカウントダウンは企画がしっかりして、
開催場所もよく、楽しく派手にやってくれる。それも無料である。
無料でこれ以上のものをやってくれる都市はほとんどないと思う。
 






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