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薄墨桜
平成25年4月3日、そして6日後


西法寺(松山市)にある薄墨桜。 
桜樹は1995年に植えられた3代目の若木である。 
この薄墨桜は1300年の歴史があり、初代は800年の長寿、
2代目も400年ほどの樹齢があったが、平成6年渇水で惜しくも枯れたそうだ。
平成6年渇水とは、
平成6年から翌年にかけて西日本から関東地方までの地域で起きた渇水である。
松山市は断水が125日間も続いた。
薄墨桜の花は八重で十六弁が多いが、十七〜十九弁のものもある。
花径は30ミリ前後で花弁の輪郭がはっきりしており、端正な形をしている。
色は上品な淡紅色で、花びら周辺部はわずかに紅が濃い。
西法寺だけにある固有種として「伊予薄墨桜」の品種名が付けられている。
淡墨桜は蕾のときは薄いピンク、満開に至っては白色、
散りぎわには特異の淡い墨色になり、
淡墨桜の名はこの散りぎわの花びらの色にちなむ。
天武天皇の御世、皇后が湯治のため道後温泉に来駕された。
その折り、西法寺で祈願を行なったところ皇后の病気が治癒したので、
喜んだ天皇は薄墨色の綸旨と1本の桜の苗を西法寺にお贈りになった。
それが名前の由来である。



薄墨桜(左) 大島桜(右)










薄墨桜


境内にはいろいろな桜が植えられている。


















そして6日後(4月9日)、再び西法寺を訪れた。
 



薄墨桜(左)


日を追って色が抜けていくのがよく分かる。この現象を薄墨と名付けたようだ。




そして、完璧な薄墨桜になった。







 琥珀ブログ  平成23年3月20日  初製作
 
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