Produced & Photographed by Matsutora
旧王宮
平成２７年７月４日
ROYAL CASTLE
July.4.2015
王宮の歴史はワルシャワの歴史であるといわれている。
ここはかつて王の住居だっただけでなく、国会や大統領執務室として使われ、
また士官学校や国立劇場が置かれるなど、文化、政治、経済の舞台であった。
この王宮も第二次世界大戦で破壊されたが、
「王冠の間」にあった最も価値の高い調度品は国外に持ち出されて難を逃れた。
旧王宮
王宮の見取り図
撮影が悪いが、舞踏会が行われた大広間
大広間の天井画
各部屋の床は図柄が異なっている。同じものはない。
床材は大理石であったり、木片であるが、
箱根の寄木細工及び木象嵌のように見事な細工や象嵌が施されている。
王の寝室
大きな部屋の床をこのように細工・象嵌するのは至難の業。箱根細工も顔色なし！？
だまし絵のような効果があるが、平坦な床。材木の色の違いで表現している。
チャペル
将校の部屋
将校の部屋
王の馬車を警護する衛兵の部屋
王子の部屋
王子の部屋
中国趣味の時計
この２枚の絵画は有名。
『5月3日憲法』（ヤン・マテイコ画、1891年）。
1791年5月3日、国王スタニスワフ2世（左側の立派なマントの男性）が、
新憲法を公布するために聖ヨハネ大聖堂に入る場面。
この直前に新憲法が奥の絵画の奥に描かれている王宮で採択された。
『レイタン』
「採決に向かうならば余をこの場で殺してから行け」と
抵抗するタデウシュ・レイタン（右）を描いたもの。
話の筋は、
1772年8月5日、ロシアのサンクトペテルブルクにおいて、
ロシア、プロイセンおよびオーストリア帝国という周辺3大国が集まり、
第1回目のポーランド分割に署名した。
これにより、ポーランド・リトアニア連合王国は約8万k�屬鮹ゼ茲気譟�
約19万k�屬�残されることになった。
この分割を正当化する根拠は、ポーランドが無秩序状態にあり、
近隣諸国が秩序回復を支援しているにも関らず政府がそれに協力しないことだとされた。
3大国はポーランド議会にこの分割案の採択を求め、
もし採択しなければさらに分割を増やすと迫った。
スタニスワフ2世は脅迫に屈し、1773年4月19日に議会を召集した。
王の意図に気付いた多くの議員は欠席し、出席した議員は102名だけであり、
中でもタデウシュ・レイタン議員などは議場の入り口に座り込み、
「採決に向かうならば余をこの場で殺してから行け」と激しく抗議したが、
レイタンはその場から力ずくで排除され、それでも第1回ポーランド分割は可決された。
レイタンは失意ののちに抗議の自殺をした。
この後ポーランド分割は繰り返され、3回目のポーランドの消滅によって終わった。
琥珀ブログ 平成２３年３月２０日 初製作
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