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シンドラー工場
平成26年11月6日
SCHINDLER'S FACTORY
Nov.6.2014
スピルバーグ監督による
1993年のアメリカ映画に『シンドラーのリスト』がある。
第二次世界大戦時に
ナチスドイツによるユダヤ人の組織的大量虐殺(ホロコースト)が
東欧のドイツ占領地で進む中、
ドイツ人実業家オスカー・シンドラーが1100人以上ものポーランド系ユダヤ人を
自身が経営するホーロー工場に
必要な生産力だという名目で収容所送りを阻止し、
その命を救った実話を描いた。
第66回アカデミー賞では
作品賞、監督賞、脚色賞、撮影賞、編集賞、美術賞、作曲賞の7部門で受賞した。
この映画の舞台となった実際のシンドラーの工場はクラクフ市内にあって、
2010年にクラクフ歴史博物館となってオープンした。
シンドラーの工場はクラクフ ザブウォツィエ駅近くにある。
駅の階段を降りると、写真の道を突きあたった左側にある。
これがシンドラー工場である。
ホーロー製品を生産していた。
ホーローとは、
鉄などの金属表面にガラス質の釉薬を高温で焼き付けたもので、
中味は 金属であるが、外側はガラスになる。
酸やアルカリにも強く保存には適している。
この工場でも『シンドラーのリスト』の映画のロケが行われている。
館内は1939年〜45年のナチス占領下のクラクフをテーマにした博物館になっている。
シンドラーの執務室(社長室)。シンドラーのリストはここで誕生した。
工場で生産されたホーロー食器。
秘書室
シンドラー工場の隣は現代美術館になっている。
工場近くの古い民家(廃屋)。当時、シンドラーも従業員たちも目にした建物。
シンドラー工場から市内中心地に帰る途中、黄葉に惹かれ電車を降りた。
プランテ公園だ。
松虎の大学キャンパス付近の黄葉はすでに終わっているが、
樹木の種類と場所によって黄葉時期もずれるようだ。
これは楓であるが、松虎の手よりも大きい。
小さな赤い星がいっぱいついたような日本の楓はここでは見たことがない。
ポーランドに来て、日本の楓が可愛く懐かしく思えた。
クラクフ中央駅
駅前広場
クラクフショッピングモールも駅前広場に面している。
ロッテの『コアラのマーチ』があった。
ポーランドでは初めて見る日本の駄菓子である。
日本の駄菓子は米国にはポッキーをはじめいくつか販売しているのを見かけた。
タイでは『コアラのマーチ』は大人気で駄菓子では一番人気があるかもしれない。
タイ人なら誰でも知っているし、実際スーパーなどで山積みされて大量に売られていた。
ポーランドでは日本のものはままり見かけない。
日本のアニメキャラクターもまだ見たことがない。
アニメではないがハローキティーはポーランドでもミッキーマウス並に人気はある。
その他のトヨタ、日産、ホンダ、スズキ、コマツ、カワサキ、ヤマハ、ニコン、カシオ、
電化製品各社などはポーランドでもちょくちょく看板や製品を見かける。
意外な日本のものにはパイロットの消せるボールペンが、大量に売られている。
消せるボールペンはタイにも米国にもなく、いい土産になったが、
ポーランドではお土産にはならない。
今日は意外にも駄菓子では初めて『コアラのマーチ』を発見した。
ワルシャワで製造されているようだ。
帰路の汽車の中から。白樺の黄葉は散ってしまっていたが、
まだ黄葉している木は多かった。
鉄道線路に沿って大規模な補修工事がされていた。
1989年にベルリンの壁が崩壊し、2004年にEUに加入すると、
国中で補修・新設ラッシュが続いていた。
国全体で見ると現在は落ち着いてきているが、クラクフ郊外はまだ真っ只中である。
帰宅して、寄宿舎からの景色。
大学周辺の紅葉を撮影したのは10月10日だった。
あれから約1か月、自室の窓から見える白樺は黄葉盛りになった。
樹木によって黄葉時期がずれるので、
ポーランドのほうが黄葉鑑賞期間は長いかもしれない。
琥珀ブログ 平成23年3月20日 初製作

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