Produced & Photographed by Matsutora


量り売りの食事
平成27年1月4日
MEAL SOLD BY WEIGHT

Jan.4.2015



米国でもタイでもポーランドでも、
フードコートという比較的低価格の食堂が
スーパーマーケットやショッピングモールなどに併設されているが、
ポーランドのフードコートの料金体系は米国でもタイでも、もちろん日本でも見られない。
食物の重さで値段が決まるのである。



イギリス系スーパーマーケット「テスコ」内のフードコート。(1月4日)
 

好きなものを好きなだけとれる。
 

値段はどうなるのか?
パンは家庭では食べているが、
レストランや食堂などの外食でパンを食べている人を見たことがない。
ジャガイモ(揚げたり、茹でたり)が主食になっている。
左下はサラダ。赤、青、黄色のパプリカはみずみずしくて美味い。
サラダの中の白いものは苦いチーズ。
 

レジに計りが置いてある。
何をどのようにとっても総重量で値段が決まる。
ジャガイモ1gと肉1グラムは同料金なのである。
合理的な値段の付け方だとは思う。
 

21.85ズロチ(726.3円)
 


ポーランド料理の主食はパンやジャガイモのほかに、カーシャがある。
カーシャとはイネ科の雑穀や豆類などを水、ブイヨン、
牛乳で柔らかく煮た中欧や東欧の代表的な家庭料理である。
ポーランド、ウクライナ、モルドバ、ブルガリア、ベラルーシ、リトアニア、ラトビア、
ロシア、そしてポーランドやウクライナの家系が非常に多いカナダなどで食べられる。
米、キビ、小麦のカーシャなどがあるが、最も人気のあるのがソバの実のカーシャである。
ソバの実はあらびきか挽き割りにして使用する。
ウクライナでは、「母は蕎麦の実のカーシャ、父はライ麦のパン」、
ロシアでは「シチーとカーシャ、日々の糧」という諺が残されている。
写真左上がそばの実を柔らかく炊いたカーシャ。
実は私の口には合わないのだが、
ポーランドの人気食品ということで記録を残しておきたい。
黄色く色付けされた米の料理の方がカーシャよりも
味は良いがいつも食べたいとは思わない。
また、ポーランド人は小豆を食べる。
海外での日本食以外で小豆料理は初めてだ。
小豆は味付けはせずに茹でてサラダに混ぜ、ドレッシングをかけて食べる。
アメリカでは茹でたえんどう豆をサラダに混ぜていたが、
えんどう豆にしろ小豆にしろサラダには合う。
米国から帰国後の日本で茹でたえんどう豆をドレッシングで食べていたが、
小豆も甘く煮たよりも茹でただけの小豆の方がおかずには合う。(2月8日) 
 

ポーランド料理はスープの種類が豊富にある。
一見ラーメンのようなパスタ入りのスープさえあるが、
中でも人気が高いのがジュレック(右上のスープ)。
これは酸っぱいスープで慣れるのに4カ月ほどかかった。
酸っぱいスープはタイの代表的料理トムヤムクンがそうだったが、
タイ滞在中に慣れることはなかった。
ポーランドのジュレックが酸っぱいのは、酢を入れているからではなく
、発酵させて酸っぱくなったチーズを入れているからである。(2月11日)
 








 
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