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ヴィエリチカ岩塩坑
平成27年1月31日
WIELICZKA SALT MINE

Jan.31.2015



ヴィエリチカ岩塩坑(ポーランド語: Kopalnia soli Wieliczka)は、
クラクフの南東15kmにある岩塩の採掘坑。
1038年、ポーランド王国がクラクフへ遷都。その数年後の1044年に創業した。
1250年、「キンガ妃の指輪事件(参考)」がきっかけとなり国営企業となった。
廃坑になっていない岩塩坑としては世界最古で、同時に世界最古の製塩企業でもある。
深さは地下 327 m 、全長は 300 km 以上に及ぶ。
ちなみに廃坑になっているものも含めると
世界最古の岩塩坑は同じくポーランド共和国のボフニャ岩塩坑。
1996年、952年間稼働していたが、
コストの問題と坑内で洪水が起きる危険性があることから商業採掘は中止された。

ヴィエリチカ岩塩坑は、
1978年にユネスコの世界遺産第一号に登録されたが、
1989年に危機遺産リストに加えられた。
原因は、換気装置に問題があったことから坑内に湿気が溜まり、
岩塩製のモニュメントを損ねていたためである。
その後対策がとられ、1998年、適正な換気装置が据え付けられ、
坑内の湿度が適切に保たれるようになったことから、危機遺産リストから除外された。

この岩塩抗は、
地下64〜325mにわたって複雑に入り組んだ採掘場の一部、2.5kmが観光客に公開されている。
採掘跡の空間には、歴史上や神話上の様々なモチーフを象った彫像が並んでいる。
その全ては、坑夫たちが信仰のために岩塩を彫り上げたものである。
さらには採掘跡の巨大な空間を利用して数々の部屋や礼拝堂などが設けられている。
礼拝堂はさながら地下大聖堂のごとき景観を呈している。




ヴィエリチカ岩塩坑
 

 

この岩塩抗の商標。
"Kopalnia soli Wieliczka"は「ヴィエリチカ岩塩坑」のポーランド語。
 

ヴィエリチカ岩塩坑正面
建物中央の塔のようなものは岩塩坑へのエレベーター施設の一部。
 

個人での自由参観は認められていない。
ガイド(左端)付きのグループツアーで見てまわることになる。
そのお蔭と思われるが、保存状態は素晴らしく落書きや損傷はほとんど見られない。
 

 

17世紀中ごろの採掘の様子を再現したもの。
 

天井部に塩が結晶化しているのが見て取れる。
 

 

洞窟の天井や壁はどこも塩が結晶化している。
 

コペルニクス生誕500年記念岩塩像
 

ヴィエリチカで土地の代表より指輪を見せられ仰天するキンガ王妃。(岩塩彫刻)
 

塩の結晶。この岩塩鉱には塩がまだ無尽蔵にあると思われる。
 

 

塩の採取の様子を再現したもの。
 

 

鍾乳石のように塩がつらら状になる。
 

 

 

 

王の岩塩像
 

 

 

 

洞窟の壁はどこも塩の結晶が光っている。
 

 

 

 

 

 

塩のつららから垂れた塩水が、
 

石筍ならぬ塩筍をつくる。
 

 

 

 

 

 

 

 

 

聖十字礼拝堂(Holy Cross Chapel)
 

 

 

聖キンガ教会(St.Kinga's Chapel)
彫刻もシャンデリアも壁も床も階段もすべて岩塩でできている。
 

 

 

 

 

シャンデリアの金具とか電気コードなど厳密にいえば岩塩100%ではないが、
限りなく岩塩だけでできた大聖堂。この大空間も採掘跡を利用したものである。
 

 

 

岩塩製の最後の晩餐
 

 

 

 

 

 

 

ヨゼフ、マリア、幼子イエス
 

 

 

ヨハネパウロ2世。彼は本当に人気がある。
まるで日本の弘法大師のようにポーランド全土にたくさん像がある。
 

 

 

このシャンデリアももちろん岩塩製
 

 

今となってはめずらしい。共産党時代の彫刻。
 

お土産売り場
 

製品は岩塩製ばかり
 

 

ショパンの岩塩像
 

 

 

まるで「千と千尋の神隠し」、
漫画にある絶壁を這うようにして作られたあの急な階段を見ているようだ。
実際、あの階段のモデルではないかと思われるくらい似ている。
一瞬漫画の世界に入った。
 

お土産売り場の大空間の上部にも何層にもなって洞窟がある。
 

 

お土産売り場の一角に岩塩を展示している.
 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

エレベーターでも上がれるようになっている。
 

上がってみた。
 

 

更に階段が続いているが、ここでは観光客の階段使用が認められていない。
 

 

 

こちらはレストラン。地下百数十メートルにある岩塩洞窟レストラン。
 

 

 

聖ジョン教会(St. John's Chapel)
坑道は300kmもあるが、公開されているのはほんの2.5km位である。
だが、その2.5km位ではあってもその広大さは予想外だった。
教会(チャペル)も大小で3つもある。
 

 

地下135m。ここから一気に地上に向かうエレベーターがある。
 

そのエレベータに向かう階段
 

エレベーターの扉
 

地上に出て、ヴィエリチカ岩塩坑を離れ、少し歩いたところの光景。
 








 
 琥珀ブログ  平成23年3月20日  初製作
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