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ポンチキを食べる日
平成27年2月12日
FAT THURSDAY

Feb.12.2015



イースター(復活祭)前の日曜を除いた40日間を四旬節といい、
カトリックの教えでは、
この四旬節の間は、節制の日々を送るべしとされている。
この間は肉食や酒を控えたり、パーティや結婚式も避けられる。
その四旬節の直前の木曜日は、「脂の木曜日」といわれ、
四旬節を前に心ゆくまで食べて騒ごうということになっている。
行事の楽しみ方は国によって違うが、
ポーランドでは、ポンチキやファボルキを大量に食べるのが、
慣例の年中行事となっているようだ。
ポンチキとは、ドーナツとも訳されるが、
ドーナツのような穴はなく、ジャムなどが詰められている。
ジャム入りの揚げ丸パンといえばわかりやすいかもしれない。
ファボルキは
生地を薄くしポンチキ同様に油で揚げて砂糖をまぶしたものである。 




ポンチキは日本でいえばアンパンのようなもので
時と場所にかかわらずどこにでも販売されているが、
今日は特別のポンチキを食べに我街の銀座通りにやってきた。
2月12日というのにまだクリスマスの飾りつけがあった。
 

ブルーアーモンドという名前の喫茶店
 

バレンタインデーの装飾
 

店内もハートがぶら下げられている。
 

伝統的なポンチキをご賞味ください。
 

ポンチキ
生地の中にコンフィチュール(ジャム)
あるいはその他の甘いフィリングを詰め、揚げたもの。
少量のお酒が生地に加えられている。
揚げるときに生地に混ぜたアルコール分が蒸発することで、
油が生地の奥に浸入するのを防いでいる。
 

 

 

部屋着のままやってきました。
 

ラードで揚げたパンに粉砂糖をまぶし、
詰め物はポヴィドワ(ポーランド伝統の煮詰めたプルーン)。
その他の伝統的な詰め物には、ワイルドローズの花びらのグラッセ、
ワイルドローズヒップのジャムがあるが、
アプリコット、ストロベリー、ババロア、ブルーベリー、カスタード、
ラズベリー、アップルなども使われることもある。
 

バレンタインデーを意識してハートの飾りが絡んでいる。
 

外に出るとリネクまで散歩がてら行ってみることにした。
 

 

予想通りまだクリスマスツリーがあった。
 

ポンチキあります!
 

ポンチキの宣伝
 

別のショッピングモールにやってきた。
 

ポンチキ無料サービス
 

別の店でファボルキを売っていた。土産に少し買った。
 

 

この店のポンチキは,
 

スーパーで買うポンチキの値段の何倍もする。
 

食べてみることにした。
 

うまい!!
詰め物はやはりポーランド伝統のプルーンを煮詰めたポヴィドワであるが、
  上面中央にリキュールに漬けたオレンジの皮を小さく刻んだものを置き、真に風味がいい。
ミカンどころの愛媛にあるミカンの皮を隠し味にした菓子を思い出した。
 

いつも行くスーパーに、
 

行列ができていた。
 

特設ポンチキ売り場だった。
 

スーパー内の特別ポンチキ売り場。
少なくなって山積みにしようとしているところを撮影した。
ポーランドではショッピングモールやスーパーなどの商業施設は
通常は撮影禁止になっているが、
今日は特別な日の特別な売り場なので了解をもらった。
但し、もう一軒のスーパーは撮影許可が下りなかった。
 

たくさんのポンチキを買って帰る婦人がいたので、撮影をお願いしたら、
笑顔で愛想よく了解してもらったが、婦人はカートから離れてしまった。
カートと一緒に撮りたいがと言ったら、
「いやだわ〜、それは恥ずかしいわ」と言いながら笑っていた。
「ポンチキを30個も買って帰る婦人」と海外で紹介されるのは気が引けたようだ。
 

ポンチキ同様に「脂の木曜日」に食べるファボルキです。
詰め物があるだけポンチキの方がいいですね。
 








 
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