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雑草
平成26年9月10日
WEED

Sep. 10th 2014



日本と同じ雑草ばかりが生えている。
日本からこんなにも遠くまで来たもんだと思っていたが・・・・・・。
 

四国ではスイジンというが、スイバというのが正式名称のようだ。
スイバは北半球の温帯地方の広範囲に自生するようだ。
日本でも北海道から九州まで自生している。
子供のころ新芽を食べられる草として口に入れていたが
ヨーロッパでも古くから葉菜として利用されていた。
スープの実、サラダ、肉料理の副菜や付け合わせで用いられた。
フランス料理ではポタージュ、オムレツ、ベニエ、ピュレ、料理に添えるソースに
アイルランド料理ではスイバのパイに、
ギリシア料理では煮込み料理やピタ(ブレク風のパイ)に
ブルガリア料理ではチョルバ、ルーマニア料理ではサルマーレに、
ウクライナ料理ではスイバのボルシチに
ロシア料理では緑のシチーの素材として用いられていた。 
 

ムラサキツメクサ。
原産地はアジア西部から中東地域で,南ヨーロッパには13 世紀に伝わったが,
ヨーロッパ全域に普及したのは18世紀になってからである。
日本にはシロツメクサと共に牧草として明治以降移入されたようである。
 

シロツメクサ。
アイルランドでは国花とされている。
オランダからやって来たギヤマン(ガラス器)の箱に、
枯れ草がクッション材として詰められていたというのが和名の起源である。
原産地はヨーロッパ。
日本へは1846年に牧草として渡来したものが日本各地で野生化している。 
 

カラシナ。
中央アジア原産とも北アメリカ原産ともいわれる。
米国サクラメント市内からサクラメント国際空港に向かう
荒野の道端にたくさん咲いていたが、
日本への伝来は弥生時代ともいわれ、
『本草和名』や『和名抄』に記載があるところをみると
中央アジア原産かもしれない。
 

9月だというのに、道端は雑草が咲き乱れ蝶が飛ぶ。 
雑草の葉も春の新葉のように柔らかい。
 

ヨメナに酷似しているが、ヨメナの原産地は日本と朝鮮半島。
ヨーロッパに帰化したのだろうか。
 

エノコログサ。全世界の温帯に分布するそうだ。
 

ヘラオオバコ。ヨーロッパ原産。
 

ヒメジョオン。北アメリカ原産。日本にもヨーロッパにも帰化している。
 

エノコログサ。全世界の温帯に分布する。
 

ハルジオン。北アメリカ原産。
 

セイヨウタンポポ。ヨーロッパ原産。
 

ノゲシ。ヨロッパ原産。
 

ヒメムカシヨモギ。北アメリカ原産。
 

ペンペン草。麦と一緒に入ってきた。西アジア原産。 
 

オオバコ。
子供の頃にオオバコ相撲をよくしたものだ。
南極大陸を除く世界中にあるそうだが、
原産はヨーロッパあたりとされている。
これが日本の草でなかったのは残念な気もする。
 

セイヨウノコギリソウ。ヨーロッパ原産。
 

ヒメオドリコソウ。ヨーロッパ原産。
 

ハキダメギク。熱帯アメリカ原産。ヨーロッパや日本へ移入分布した。
 

ヒメジョオン。北アメリカ原産。
 

ヒメオドリコソウ。ヨーロッパ原産。北アメリカや東アジアにも帰化している。
 

以上は日本でも見かける雑草の花である。
元からヨーロッパにも日本にもあったものもあるが、
日本の雑草はヨーロッパを主に世界各地から移入し帰化したものが大半だ。
日本古来の雑草はいったいどこにあるのだろうか?
次は日本でみたことがない。
 

勿忘草に似ているが、この花も日本にはないかもしれない。
 

上の花を接写した。
 

日本、韓国、中国原産のシモツケに近い品種。
日本に自生するかどうかは不明
 

名前がわからない。日本にはないかもしれない。
 

これも日本にはないかもしれない。
 

上の花を接写した。
 

日本にはないかもしれない。
 

この花はカルフォルニアでも咲いていたが、名前は不明。 
 

9月だというのに、
蝶が飛び、雑草の花が咲き乱れ、葉は新緑のように柔らかい。
足元は春であるが、視線を上げればこのような光景にも遭遇する。
春と秋が混合しているようにも見えてくる。
 

 

 


(参考)イタドリは日本固有の雑草のようだ。 






 
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