Produced & Photographed by Matsutora
日本庭園「白紅園」
平成27年4月25日
JAPANESE GARDEN"HAKKOO-EN"
April.25.2015
1913年、当時ドイツ領だったヴロツワフで、
ナポレオン戦勝100周年記念として万国博が開催され、
その一環として催された庭園芸術展のため、
ホッフベルグ伯爵が日本人庭師アライ・マンキチ氏と共に
この日本庭園を造成したという記録が残っている。
この日本庭園は共産党時代の大洪水で完全に水没し、
建築物も大きな被害を受けていたが、
公園の庭師たちは数少ない古ぼけた日本庭園の写真を頼りに
何とか庭園を手入れしていた。
1995年、ヴロツワフ市の要請により、
日本の国際協力機構(JICA)が専門家を派遣し、
庭園の修復は可能であるという調査結果を出した。
また、民間レベルでも、愛知県造園協会関係者らが協力し、
1997年にこの修復事業が完了、「白紅園」として開園した。
政府レベルでは、1995年から99年の間に計7名の専門家が派遣され、
民間レベルでも15名が日本庭園の修復に協力した。
ところが、完成直後の洪水で庭園の一部が再び流失したが、
大阪博覧会記念協会の資金援助で、
再度修復され、現在では市民の憩いの場となっている。
百周年記念ホール回廊に接して、日本庭園がある。
観光客は多い。場所の利もあると思われる。
接写しているから普通の大きさに見えるが、
こんな小さいつつじは見たことがない。
日本には自生していない品種と思われる。
この他に別のつつじはない。
このつつじがポーランドでは根付きやすいのだと思われる。
馬酔木
シャクナゲ
この地で根付く植物を利用して日本庭園を作っている。
白樺もあるが、違和感はない。
「和の精神」でコーディネートされているからだと思う。
琥珀ブログ 平成23年3月20日 初製作

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