Produced & Photographed by Matsutora
ヤヴォル駅
平成27年4月24日
JAWOR STATION
April.24.2015
平和教会(世界遺産)のあるヤヴォルという町にやってきた。
その教会は駅から歩いて10分くらいのところにある。
後方の建物はヤヴォル駅。
挨拶の抱擁ではなくて恋人の抱擁。
このように抱き合う光景は日本、アメリカ、タイでも見られない。
10代か20代の若い人ばかりなので、単に愛を語る場所がないのだと思われる。
学生に聞けば、好きになれば当たり前のこととはいうが、
30歳以上の方々の抱擁は見たことがない。
共産党時代の団地
こちらはそれ以前の建物で、アパートのようだ。
時節がら個人の庭では焼肉パーティーや燻製作りが見られる。
これは何だろうか。
ロシアの言うポーランド開放で戦死したポーランド軍人の忠魂碑及び墓地のようだ。
平和教会はこの小さな墓地に隣接してあった。
平和教会参観後、道を間違えて反対方向へ行ってしまった。
そこで、二人づれの高校生に声をかけたら、駅まで案内してもらった。
写真はその途中で出くわした建物。彼女たちの高校だそうだ。
駅から平和教会までは徒歩10分ほどであるが、
間違って反対方向へ10分ほど歩いてしまったので、
結局彼女たちには20分も一緒に歩いて駅まで連れて行ってもらった。
20分もかけて道案内してもらったのは、我人生で初めてのことだった。
写真の建物は彼女たちに通っている高校だそうだ。
ヤヴォル駅。この駅が見えるところまで来て、彼女たちと別れた。
少し歩いて、振り向けば、彼女たちもちょうど振り向いたところだった。
お互いに大きく両腕を振って最後の別れの挨拶をした。
それにしてもこの駅の荒廃ぶりはすごい。トイレの方向へ行ってみた。
奥の建物がトイレだったようだが、扉は頑丈に封鎖されていて内部の様子もわからない。
駅前のベンチもすべてこのような状態で座れるところがなかった。
駅舎の扉や窓もすべて封鎖されていて中を覗くこともできない。
線路に向かう通路。
奥は地下階段を被う建物であるが、窓ガラスはすべて壊れてなくなっている。
地下道をくぐってプラットフォーム行くのは、ポーランドではどの駅も同じ。
壁下の濡れたところは立小便をしたようだが、トイレがないのだか無理はない。
駅舎はあっても使えない。
プラットフォームも波打っているのかと思ったが、
線路を横断できるように下げているようだ。
廃墟のような駅に汽車がやってきて止まると、
どやどやと人々が下りてきて、カメラを向け始めた。
「なにか特別の列車ですか?」
「特別ダイヤの汽車で、ヤヴォル駅まできて、また引き返すんだよ」
聞き違えたのかと思って、別の人に尋ねるも答え同じ、「?」の列車だった。
後記
腐敗したゴミやそれらにたかる虫などはいない。
悪臭もないのが救われる。
また、ポーランドはすさまじい勢いでヨーロッパ化が進んでいる。
実際、大都市や本線沿いの町ではこのような駅は見られないが、
ヤヴォルは支線なのでまだ開発の手が入っていないようだ。
たぶんヤヴォルもすぐに開発の手が入ると思う。
これらの写真は、すぐに貴重品になると思われるし、
そうあってほしいと願っている。
琥珀ブログ 平成23年3月20日 初製作

© 2015-2025 KOHAKU BLOG. ALL RIGHTS RESERVED.