Produced & Photographed by Matsutora


ヤヴォルの平和教会
平成27年4月24日
THE CHURCHES OF PEACE IN JAWOR

April.24.2015



 
ポーランドのシレジア地方は、住民の90%がプロテスタントだったために、
「平和教会」と名付けられた福音派の教会を、
ヤヴォルとシフィドニツァとグウォグフに建設することが認められた。
ヤヴォルの教会は聖霊の祈りに基づいたもので、
シフィドニツァの教会は聖三位一体の祈りに基づいたものであった。
グウォグフの教会は1758年に焼失している。
これらの三教会は17世紀半ばの
ヴェストファーレンの平和のあとに起こった宗教論争のときに建てられたものなので、
「平和教会」と名付けられた。
シレジアのプロテスタントたちは3つの教会を建てることは許されたが、
建設期間は1年以内、石やレンガを使ってはいけない、という命令の為に、
木造で、しかも釘を一切使わないものであった。
現存する二つの平和教会はユネスコの世界遺産に登録されている。
今回はヤヴォルの平和教会へは行ったが、
シフィドニツァの平和教会は、突発的な事件発生のために
時間を使ってしまい残念ながら行くことができなかった。


 

1655年に完成したヤヴォルの平和教会(世界遺産)。 
 

2階、3階、4階に側廊がある。
1階と3階は地元の権力者の紋章や居城が描かれ、
3階は新約聖書の72場面、4階は旧約聖書の71場面が描かれている。
 

中央祭壇
 

 

 

 

新約聖書の最初の場面。左から受胎告知、イエスの誕生、東方の三博士。
 

受胎告知
 

イエスの誕生
 

東方の三博士
 

各絵には場面の出所が記してある。
 

こちらは旧約聖書のアダムとイブ。
 

エデンを追われるアダムとイブ
 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

1855年製のパイプオルガン
 

 

 

 

2階の一部が公開されている。
 

 

 

 

日本人には日本語の説明書(無料)を見せてくれる。写真はそれを映したもの。
 

この平和教会を説明する放送もある。
日本人がいると日本語で説明が流れる。
日本人の観光客のために、
日本語で館内放送してくれたのは世界中でここ以外に記憶がない。
 

それにしても、ポーランドでは、松虎は一発で日本人と分かるらしい。
どこでも「日本人ですね」とか、「日本人かい?」と聞いてくる。
他の国の名前を言われたことが一度もない。この教会でもそうだった。
 

 

 

 








 
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