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憲法記念日
平成27年5月3日
CONSTITUTION DAY
May.3.2015
ポーランドでは5月3日が憲法記念日である。
驚いたことに、日本と同じ日に同じ祝日がポーランドでもある。
日本では1947年5月3日に現日本国憲法が施行されたことを記念して制定されたが、
ポーランドでは、1791年5月3日に議会で採択された
ポーランド・リトアニア共和国の憲法を記念して制定されている。
この憲法は、5月3日憲法ともいわれ、
近代的な成文国民憲法としてはヨーロッパで最初のものであり、
世界でも米国憲法に次ぐ2番目のものとして知られている。
この日は各市町村で各種イベントが繰り広げられる。
午前11時前に軍人たちを先頭に行進が始まった。
到着したのは中央広場(リネク)
来賓たちも集合する。
花束を持っている人もいる。
軍の司令官が到着して、式が始まる。
こちらは来賓席。
中央広場に面した市役所では国旗掲揚が始まる。
国旗掲揚完了
市役所の頂上はポーランドの国章
この方は司会者
来賓挨拶。
この女性は、この儀式での最高位来賓者のようである。
中央広場にあるタデウシュ・コシチュシュコの像に献花。
タデウシュ・コシチュシュコは 、
ポーランド・リトアニア共和国の将軍にして政治家、アメリカ合衆国の軍人で、
1794年の蜂起の指導者としてポーランドとリトアニアでは国民的英雄。
献花者の花束を像まで持って行って、捧げるのは軍人の役割。
最初の献花者はやはりこの女性だった。
次々と献花する。
献花者がお辞儀してますね。お辞儀は日本だけでなく世界中にあります。
但し、日本ではお辞儀が一般的な挨拶なのに対して、諸外国では最高礼です。
たとえば、タイではワイという両手を合わせる挨拶が一般的ですが、
国王や法王などのように最高位の方々に対しての挨拶はワイではなくお辞儀です。
ポーランドでも、握手や抱擁が一般的な挨拶ですが、
コシチュシュコ将軍のような国民的英雄にはやはりお辞儀が適しています。
花束は赤い花と白い花ばかりです。
花束の下方に赤い花が集中しています。国旗をまねているようです。
献花は献花者の順番が来ると司会者が献花者の名前を読み上げてくれます。
献花は来賓者だけでなく、希望者はだれでもできる。
花束を用意して、献花の列に並び、
右に待機している司会者に献花者である自分の名前を書いたメモを渡せば、
列に並んで献花もできるし、献花者である自分の名前も読み上げてくれます。
来賓も一般人も全く隔たりはありません。
一般人が来賓者と同列で献花できるのはすばらしいですね。
これこそ民主主義の神髄。
この発想は日本にはまだないですね。
日本の場合ならば儀式が終わったら、
一般人は勝手に献花してくださいということになると思います。
つまり一線引かれているわけで、隔たりがあるということです。
ちょっとしたことではあるが、ポーランドのこのやり方に心が温かくなった。
献花も終わり、式も終わると、
行列が始まった。
新たに鼓笛隊も加わって、第二会場へ。
第二会場は旧市街のメインストリートほぼ中央の設置した仮設舞台。
市長挨拶。
市長
市長挨拶が終わると、また行列がはじまる。
先頭は民族服を着た美女たちを両脇にした市長。
これは仮装パレードではなくて、踊りの衣装を着た人々の行列。
ポーランドの民族衣装を着た人々。
先頭の市長グループが踊り大会のある第三会場に到着
ポーランドの伝統舞踏
司会者
こちらは、新しい踊りですね。このあと各種舞踏が数時間も続いた。
手前左、赤いシャツの男の子はずいぶん乗って、一緒に踊っているようだった。
インド舞踊
ロシア舞踏
周辺は屋台でにぎわっていた。
ポーランドでは、まずレンギョウが咲き、
その後リンゴが咲くころには、一斉に他の花々も開花する。
そして、それらの花が終わり、新緑が出尽くすころにマロニエの花が咲く。
マロニエの花
こちらは再び中央広場(リネク)。
クラッシックコンサートが開演
リネクに面したホテルのテラスから鑑賞
宵の明星(金星)も現れた。
ここにも宵の明星(金星)が写ってますね。
第三会場の噴水
この日のイベントは午前11時前から午後九時半まで付き合った。
結構疲れもしたが、撮影した写真は約500枚、
その後の写真整理にも結構時間を費やし、
やっとウェブサイト公開にこぎつけた。(5月8日)
琥珀ブログ 平成23年3月20日 初製作

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