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フィリピンの葬儀
平成28年5月25日
A FUNERAL IN PHILIPPINES
MARCH 25. 2016
大学のスタッフの母上がなくなったので弔いに行った。
自宅が大きく多数の来客にも耐えられる広さがあれば、自宅で行われるが、
通常は葬儀場(公営)を借りて、遺体を1〜2週間ほど安置し、
そこに親族や友人たちが訪問し弔う。
訪問時には日本のお香典のように、白い封筒にお金を入れて持参するのが普通である。
親族には地方や海外に住んでいるものも多いが、
国内の交通網が十分ではないので、訪問には時間がかかる。
都会では1週間、地方では2週間が一般的な葬儀期間ようだ。
葬儀場には身近な親族が常にいて、訪問客に一番近い親族が迎えて相手してくれる。
もちろん、その際は喪主やその家族も紹介してもらえる。
神父を迎えてミサもあるが、
それは葬儀の最初の日に家族のみでやってしまうことが多いようだ。
葬儀が終わると、遺体を墓地に運んで埋葬する。
神父などの同行はなく自分たちだけで埋葬する。
遺体の入った棺桶は、そのままセメントでできた箱型の棺桶に入れられて、
セメントで固めて密封される。
7年後に棺桶を開けると、遺体は見事に骸骨だけになって、臭いも消えているそうだ。
その遺骨は骨箱に入れられて、より小さな別のところで祭られることになるようだ。
最終的には日本のように遺骨だけを守ることになるので、土葬とは言い切れない。
ついでであるが、墓地はレンタルのことが多い。
また、セメントの棺桶に屋根を付けて雨や日差しを防いだり、
更に壁を付けて建物にして、その中に安置したりしているが、
その建物はさらに大きくなって、2階建て、3階建て、4階建てのものさえある。
そのような豪華な墓地では、遺骨はそのまま棺桶の中で長年祭られるようだ。
写真の下が棺桶。
日本のように顔の部分が小窓になり、遺体と面会ができるようになっている。
この一部屋が一つの葬儀場
葬儀場が棟割長屋のように、5軒の葬儀場がくっついていた。
中央が弔いに行った葬儀場。その上部に亡くなった方の写真が掲げられれている。
琥珀ブログ 平成23年3月20日 初製作

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