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サン・オウガスチン教会
平成28年6月1日
SAN AGUSTIN CHURCH
JUNE 1. 2016
スペイン時代の城塞都市イントラムロスの中にあるカトリック教会。
1600年ごろに建てられたフィリピン最古の石造教会建築。
サン・オウガスチン博物館が併設され、豊富な文化財が展示されている。
サン・オウガスチン教会と併設の博物館はユネスコ世界遺産になっている。
サン・オウガスチン教会
行事の時以外は閉まっているが、博物館から入館すると教会内部が見られる。
教会正面右にあるサン・オウガスチン博物館入口
サント・ニーニョ像。
フィリピンではサント・ニーニョと呼ばれる幼少時のキリスト像が
大変人気のある信仰になっている。
もともとは世界一周時のマゼランが
セブ島で地元の王妃に捧げたものが最初と言われている。
建物はロ字型2階建てで中央に四角形の中庭がある。
教会はロ字形の1階1面だけで、その他は博物館になっている。
下のような回廊が中庭の周囲を回るようにできている。
障子戸のようであるが、障子ではない。
フィリピンの貝殻を同じ大きさに切ってはめ込まれている。
サン・オウガスチン教会内部
フリピン独特の竹飾り
全て竹で作られている。
教会を訪れた著名人の記念石板
ここからは博物館
建物中央の中庭ではなく、建物外側に面した庭園。
バナナの花
小さな実がなっている。
二階に上がる。
サン・オウガスチン教会はイエズス会のスペイン人やポルトガル人
と一緒に中国やベトナムなどの近隣諸国へ布教に行っている。
そのために当時獲得した中国の陶器が今も残されている。
こちらはベトナムの陶器
実は、日本にも来ていた。その証拠に古伊万里が保存されている。
昔は教会の花瓶として古伊万里が使われていたそうだ。
その他いろいろな国の陶器がある。教会の幅広い活動が窺える。
サン・オウガスチン教会の神父が、日本で“迫害された”様子を描いている。
当時の日本はカトリックはご法度だったので、当然の報いではあるが、
それを迫害とし、加害者を被害者に転換させる、
それも聖人に仕立て上げる手法はキリスト教徒は昔からよく使ってはいる。
火あぶりの刑は1622年のことだそうだ。
日本地図も残されていた。
1659年製だそうだ。
日本海は、スペイン語で「Iaponia Regnvm」となってますね。
日本語訳すれば、「日本海」だ。
七つの海を航海したスペイン人やポルトガル人は
この時にすでに日本海は「日本海」と認識していたようだ。
当時の家具
琥珀ブログ 平成23年3月20日 初製作

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