Produced & Photographed by Matsutora


老人専用車両
平成28年5月19日
A TRAIN FOR SENIOR CITIZEN

May 19. 2016



日本にいると気が付かないのだが、
実は日本ほど変わった国はない。
いい意味でも悪い意味でも変わっているが、
多くはいい意味で変わっている。
だが、悪い意味で変わっていることもある。
ここでは悪い意味で変わっていることの一つ、
電車やバスの中で席を譲らないことについて話したい。
実は、日本ほど席を譲ってくれない国はほかにない。
ヨーロッパや米国などの先進国では元々、身体障碍者などがいたらさっと席を譲ったり、
手を貸したり、パーティーなどで同席したら、明るく話しかけて、楽しんでもらえるように、
次々とみんなが挨拶したり声をかけるのは極当たり前のことであるが、
日本ではこうはいかない。 
会合やパーティーなどでは身体障碍者などは浮いてしまうことが多いようだ。
話を公共乗り物の中で席を譲るという話に戻そう。
どこの国でも身体障碍者や妊婦や老人にはさっさと席を譲っている。
アメリカでもヨーロッパでも全く当たり前にそうやっている。
他の国々でもそうであるが、
今まで住んだ国々の中ではタイが一番席を譲っている。
ところが、フィリピンは日本と同じでまったく席を譲らない。
日本と同じ国もあるんだと妙な親近感を何カ月も思っていたが、
実は日本とは異なる理由があった。
フィリピンの電車は、通常一号車が老人、妊婦、身体障碍者専用車両になっている。
専用車両があるので譲る必要が生じないのだ。
日本だけがどうして席を譲らない国になったのであろうか。
外国人から見ると、
日本自身が「おもてなしの国」と全世界に喧伝しておきながら、
実際に日本に来て、電車に乗ってみると、
おもてなしとは全く逆の日本人の姿を目にすることになる。
  この理由を紐解くといろいろな要因が絡まって長くはなるが、
端的にいえば老人のやせ我慢ではないかと思われる。
私自身も日本では何十年も席を譲ったことがない。
きっかけは、かつて老人に席を譲ったら断られたのです。
また、そのころ友人も席を譲ったら、断られただけでなく
老人扱いにするなと一喝されたのです。
これでは誰も譲らなくなりますね。
老人自身がこのような国にしたようです。
ちょっとした声掛けとそれに感謝する心がない国を私は恥ずかしいと思っている。




フィリピン高架鉄道のプラットフォーム。三つに区切られている。
手前は1号車停車に当たる場所で、
老人、身体障碍者、妊婦と同行する子供たちの乗り場、
写真中央の男性駅員がいるところから向こうは女性専用車両乗り場、
女性が立っているが、その奥がそれ以外の一般人の乗り場。
 

 

老人、妊婦、身体障碍者、幼児連れの乗客の専用車両。
 

頻繁に警官も乗車してパトロールしている。
 

 

ここは、老人、身体障碍者、妊婦と同行する子供たちの乗り場であると明記されている。
 








 
 琥珀ブログ  平成23年3月20日  初製作
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