Produced & Photographed by Matsutora


バクララン
平成27年12月9日
BACLARAN

DECEMBER 10,2015



マニラには地下鉄はない。
高架鉄道(LRT:ライトレール)が3線あって、その3線が、左半円(Line 1)、
右半円(Line 3)、そしてそれらの楕円形の中央を貫く(Line 2)形になっている。
あたかも東京の山手線と中央線を見ているようだ。
左半円状(Line 1)の終始点駅はバクララン。
ここは、バクララン・マーケットとバクララン教会が有名である。
バクララン・マーケットは、バクララン駅前からバクララン教会まで広がり、
フィリピン最大のマーケットになっている。
衣類、日用雑貨、食料品、ペットなど何でも売っている。
一坪ほどの小さな店が道路の両側にひしめき合って並んでいる。
また、店舗を持たない商売人は路上に商品を並べたり、
さらに、販売するための場所を持たない人々は自分達の商品を抱えて売って歩く。
道も通路もマーケット化して混雑しているが、
その上に、それらのひしめきあった大小の通りには、
トラックも自家用車もペディキャップ(サイドカーの付いた人力車)も走る。
もちろん信号はない。
このような混沌とした世界を今までに見たことがない。
バクララン・マーケットに隣接するバクララン教会は
地元民の信仰も篤く、願いが叶うと信じられている。
夜明け頃には、
夜勤を終えたフィリピン人女性が良縁を求めて祈りに来るとも言われている。
また、第9回開高健ノンフェクション賞を受賞した「日本を捨てた男たち」によると
フィリピンでホームレスとなった日本人が、バクララン教会を寝床にして、
バクララン・マーケットのどこかの食堂で掃除などの下働きをして
日々の食事を提供してもらっているという話も紹介されていた。



高架鉄道駅
 

高架駅の真下から店舗のテントが広がる。
 

 

 

 

 

 

地上に降りてみた。
 

 

 
 
 

野球帽子は、ポーランドでも同じだが、
ニューヨークやロスアンジェルスなどの米国の地名や
ナイキなどの米国のブランド名だけである。米国への憧れが強いことがよくわかる。
 

クリスマス飾りを売る店
 

 

音楽CD、1枚が20ペソ(52円)そうだ。コピー商品
 

 

サンダル。2足で150ペソ(390円)
 

 

 
 
キャラクターもディズニーや米国漫画が圧倒しているが、
米国以外のものではハローキティーがフィリピンでも大スター、第一軍のトップスターです。
日本が生んだ最大スターはハローキティーで決まりですね。
そのほか、ドラエモンも良く見ます。
その次は二軍的にはなりますが、クレヨンしんちゃんもときどき見かけます。
欧米で大スターのアングリーバードはここでは全く見ないですね・・・・。
 

 

 

 

 

 

 

時計一個、100ペソ(260円)
 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

バッグ130円!
 

 

 

 
 
こんな道になんでセメント筒が置いてあるのかわからないが、
ある物は使おうということで、誰かが鶏を飼っている。
鶏を飼うのはマニラ市内あちこちで見られる光景。
卵がほしいのではなくて、闘鶏用に飼っている。
フィリピンでは全国で闘鶏が大人気なようだ。
闘鶏は足に刃物を付けてやるので、どちらかが簡単に命を落とす。
それだけに需要があるということだ。
 

もしかすれば慢性的な水たまりを避けるために置いてあるのかもしれない。
 

写真を撮っていれば、「は〜い」と笑顔で手をあげてくれる。こちらも楽しくなってくる。
 

 

 

 

 

 

 

 

 

招き猫(中国製)を売っていた。招き猫も世界中で知られた国際スター。
でも、招き猫が日本起源というのは知らない人が大半。
ハロキティーは日本生まれというのは世界中の人が知っている。
 

 
 
サンパギータを売る人たち。
サンパギータはフィリピンの国花で、
日本では茉莉花(まつりか)とかアラビアジャスミンとかいわれている。
この花は、良い香りを放つ。
タガログ語でSampaguita。
“永遠の愛を誓う”という意味の、“Sampa Kita”に由来しているそうだ。
フィリピンでは、礼拝後にサンパギータの花が欠かせないそうだ。
日本でいえば初詣や初夷の行って笹かってくるような感じで、
持て帰って部屋に飾ったり、車のバックミラーにかけたりしている。
 
 
サント・ニーニョ像を売る店。
サンパギータのように教会の前あたりで売っている。
これは、キリストの幼児期の像で、たいへんご利益があるといわれている。
この像は商店によく祀ってあって、
日本では恵比寿さんや大黒さんといった感じの信仰があるようだ。
 

バクララン教会
 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

カメラを構えていると、ここでも、「は〜い」と声掛けしてくれる。
 

 

 
 
「イグレシア・ニ・クリスト」と言う新興宗教の教会。
どうやら三位一体を否定しているようで、キリスト教の基準からは異端扱いを受けている。
1913年にフェリックス・マナロという人物によって創設された。
創設者マナロの突然の啓示体験、貧民街での布教、
『ヨハネによる黙示録』7章2−3節の〈もうひとりの御使が、生ける神の印を持って、
日の出る方から上って来る……〉という記載を根拠にした教義なのだそうで、
各種のプロテスタント教会の教義をごちゃまぜにしたような主張で、
農民層信者の増加という流れを経て、近年急激に勢力を伸ばし、
政治権力との関係も良好なため、確固たる地位を築きつつあるようだ。
戒律が厳しいらしく、毎週教会に行くことが義務付けられ、
行かないと教会の幹部に文句を言われたり、収入の10分の1の献金の義務付けがあるそうだ。
組織を崇拝する聖書原理主義なところはエホバの証人に近いと言われるが、
現在の信者数は数百万人とも言われている。
カトリック教会が形式的で何にもしてくれないからというこことで改宗する人も多いようだが、
少なくともこの組織でひどい目にあったとかそういう空気はないようだ。
 

ジョリービー 
マックドナルドやケンタッキーを抑えて外食産業で堂々の第一位のチェインストアー。
「泣く子も黙るジョリービー」として知られている。
テレビの宣伝などで子供の心をがっちりとつかんでいるので、
どんなに泣いている子でも、「ジョリービーへ行こう」といえば泣き止むそうな。
内容はマクドナルド的でもありケンタッキー的であり
その上フィリピン人の要望を盛り込んだ作戦が大当たりしたようだ。
 

 

 

とはいえ、食事の時間には早いので、
別の店でフィリピンスイツーを食べることにした。
代金を支払えば、番号札を持たされる。
それをテーブルに立てておけば、ウエイトレスは迷うことなく持ってきてくれる。
 

日本でも知られてきた「ハロハロ」。欠き氷の上にいろいろ飾りつけてある。
「ハロハロ」とは「交ぜ、交ぜ」というタガログ語らしい。
 

高架鉄道駅。
切符を買う前に、セキュリテーチェック。
フィリピンでは駅でもショッピングモールでも、
どこでもこんな感じでセキュリティーチェックがある。
 

 

シニア用の窓口がある切符売り場。
但し料金は同じ。「同情するなら、金をくれ」と言いたくなった。
 

といっても、最高で30ペソ(70円)。乗車時間は50分くらい
 








 
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