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安居渓谷
平成28年9月2日
YASUI VALLEY
SEPTEMBER 2. 2016
急に思い立って高知県の安居渓谷と中津渓谷を歩いてきた。
アクアマリン(水宝玉)色の川水は、光線や川の深さによって、
エメラルド色に見えたり、翡翠色に見えたり、黄緑色のスフェーン色に見えたりする。
安居渓谷は景勝地で知られ、一帯が安居渓谷県立自然公園に指定されている。
小祠はとうろく様と呼ばれる地元の神様。
とうろく様のそばにある安居銅山碑
一時期土佐藩の中でも最大の産出量をもち、
日露戦争期には白滝鉱山を上回る生産量を誇っていた。
銅山の初期の様子はあまりよくわかっていないが、
江戸時代の1713年(正徳3年)に、
伊予国の庄屋だった田中勝丞と京都の銀山開発者が連名で
幕府に銅山の開発申請をした記録がある残されている。
安居渓谷から数キロく下ったところに安居国民学校跡がある。
高知県出身の作家宮尾登美子が、1943年に高坂高等女学校を卒業し、
この安居国民学校の代用教員として配属された。
この辺りには鉱山労働者やその家族による集落が形成されていたので、
国民学校や分教場が設けられていたのである。
琥珀ブログ 平成23年3月20日 初製作

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