Produced & Photographed by Matsutora

 
赤坂泉と陽光桜
平成29年12月19日
Akasaka-izum Fountain & Yoko cherry blossoms
December 19 2017




先日、愛媛県の桜がベトナムに植樹されたと聞いた。
その糸口をたどっていくと、驚くような事実が、次々と明らかになった。
松山市の南、重信川をはさんで連接している砥部町に「赤坂泉公園」がある。
もちろん今までに行ったことも聞いたこともない公園であるが、
近くの国道は車で何百回も走ったことはある。




赤坂泉公園に到着


土手を中央に、右手は、松山を代表する河川「重信川」。左手は、「赤坂泉公園」。


赤坂泉公園


河川ではなく、重信川の伏流水が吹き出て形成された泉である。
この泉が、「赤坂泉」である。


なんと綺麗な水。河川のそばではあっても、市街地である。 
以前、杖ノ淵公園(松山市)の池水にもびっくりしたことがある。
市街地にこのような清水を湛えた泉は世界中でもちょっとないですね。


鯉も泳いでいるようだ。


ジョウビタキ


この水鳥はオオバン




こちらはダイサギ


赤坂泉の周囲は桜が植えられている。








この桜は、「陽光桜」という。 




愛媛県に在住していた高岡正明氏がアマギヨシノと(天城吉野)
カンヒザクラ(寒緋桜)を交雑させて作出した新種の桜である。
高岡正明氏は第2次世界大戦中に学校教員であったが、
戦後、戦死した生徒たちの冥福を祈って各地に桜を贈ることを思い立ち、
環境適応能力が強いサクラを作出すべく、25年の試行錯誤の後に、
寒さに強いソメイヨシノに由来を持つアマギヨシノと
台湾原産の暑さに強いカンヒザクラを交雑させて誕生させた。
冬季ー30℃、夏期+40℃の過酷な条件の場所でも立派に開花するそうだ。
また、てんぐ巣病や病害虫に強い樹勢強健な種でもあるようだ。

 
一般的な桜より早く咲き、この公園での開花は3月中旬から下旬だそうだ。




松虎は海外赴任がまだ続く予定なので、
この陽光桜の開花を目にするのは、まだ当分先のこと思われるので、
赤坂泉公園の開花時の陽光桜をインターネットで獲得して、ここに掲載した。






現在、世界各地に植えられているようだ。



 
2008年、「ハノイ遷都1000年祭」に合わせて、
ハノイ市のベトナム日本大使館の近くの大通りに面した緑地帯に植えられているそうだ。
ベトナム日本大使館の前は何度も歩いたことはあるが、まったく気が付かなかった。
いったいどこに植えてあるんだろうか?
次回のハノイ赴任時には、是非探し当てたい。 


九日前(2017年12月11日)にも、ベトナム北部の地方都市に植えられたらしい。
陽光桜以前にも、ソメイヨシノなどの桜をベトナムに移植したことはあるが、
立派に成長して見事に花を咲かせたことは皆無だった。そこで陽光桜が選ばれたらしい。

 
2015年には、笹野高史主演、
「陽光桜−YOKO THE CHERRY BLOSSOM−」という題名で映画化されていた。
この映画は、2015年セントルイス国際映画祭正式招待、
2015年モントリオール世界映画祭正式上映作品になっていた。






 


 
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