Produced & Photographed by Matsutora
ロンビエン橋
平成29年4月8日
LONG BIEN BRIDGE
APRIL 8. 2017
ロンビエン橋(龍編橋)は、全長は1700m、
ベトナム・ハノイ市内のベトナム北部を流れる紅河(ホン川)にかかる鉄橋。
フランスによる植民地時代にハイフォンとハノイを鉄道で結ぶ目的で造られ、
ベトナム戦争中には米軍により繰り返し爆撃を受け破壊されながらも修復され、
今日もなお利用されている。
このため橋中央付近の山形のデザインは破壊されたままになっている。
ロンビエン(龍編)は、「龍が躍る」の意味。
鉄道線路と歩道があり、バイクは通行できる。
近年は、老朽化が問題になってきている。
パリのエッフェル塔を設計したギュスターヴ・エッフェルが設計したといわれている。
ロンビエン バスターミナル

バスターミナルの目の前にロンビエン橋とハノイの長い壁が見える。

ハノイの歴史は非常に長く、ベトナム李朝の初代皇帝・李公蘊(りこううん)が
1010年に首都をハノイに遷都して以来1000年上の歴史を誇る。
街の中心地には李公蘊の像があり、今も多くの地元の人々に尊敬されている。
2010年には遷都1000年を記念して、ハノイでは多くのイベントが行われた。
その一環として、ハノイを流れるホン河の堤防を
色とりどりのモザイクアートで装飾するアートプロジェクトが行われた。
地元のジャーナリストの提案で発起したこのプロジェクトは、
2007年にスタートし、遷都1000年を祝う2010年に完成した。
なんとその全長は4キロもあり、ギネスブックにも
世界一長いモザイクアートとして認定されている。
これには多くのアーティストが国内外から参加していて、
ベトナムの歴史や文化をモチーフにしたものや、
地元の子供たちが描いた絵を元にしているものなど
様々な作品があり、見ていて飽きない。
モザイクには、ハノイ市近郊にあり古くから陶器の生産地として知られる
バッチャン村で作られたセラミックが材料として用いられている。
今回は、ロンビエン橋を歩いて渡ることが目的なので、
この世界一のモザイクアート壁に沿って歩くのは、次回にしようと思っている。

この壁は、モザイクアートのために作られたのではなくて、
紅河の洪水を防ぐために作られていたものである。
下の写真は壁の内外へ出入りするためのものであるが、
緊急時には板などを入れて壁にすることができるように溝が掘られているのが見える。


いよいよロンビエン橋に上がってみた。

この壁の裏側は、河川側になるので、

装飾はされてなかった。

橋は歩道、バイク道、鉄道線路が左右にある。






ハノイで初めて見た低所得者用の住宅地と思われる。



河川敷に出てきた。

すれ違いのための広い場所でなにか売っているようだ。

バナナ、トウモロコシ、トウモロコシのひげ(絹糸)を売っている。
トウモロコシのひげとは、緑色の皮をむくとき、トウモロコシの先端から、
黄緑色や茶色の「ひげ」のようなものがたくさん出ている。
このひげの正体は、なんとトウモロコシの「めしべ」だそうだ。
長く伸びるめしべは「絹糸(けんし)」と呼ばれている。
みんなが食べる粒の一つ一つから伸びていて、花粉がつくと受精する。
だから、トウモロコシの粒と、ひげの数は同じになる。
粒の数は品種によって違うけれど、600粒くらいだそうだ。
トウモロコシの雄花は、茎の先端にススキの穂のような感じで咲いて花粉を落とす。
めしべの絹糸に花粉が落ちてきて受粉すると、
花粉管が絹糸の中で伸びて、粒のところで受精する。
受精すると、粒の中に実が詰まっていくそうだ。
トウモロコシの絹糸は茹でて飲むと身体にいいそうだ。
検索すると日本でも売られているようだ。


これはグアバ畑
グアバは熱帯ではたいへん人気がある果物。
それほど美味しくはないが、栄養価が高く、
ビタミンCが多い果物ではアセロラに続いて、第2位。
またグァバのビタミンCは、加熱しても壊れない還元型ビタミンCということだ。
そういえばタイでも女性たちにたいへん人気があった。

一面に白い花が咲いている。

グアバの花

更に進むとバナナ畑が見えてきた。


バナナ畑に下りられるようだが、
今日の第一目標はロンビエン橋を歩いて往復すること。
帰りにバナナ畑に下りてみることにした。


振り返って橋とバナナ畑を見た。

また路上マーケットですね。

さて、やっと川岸まで来た。
帰りにバナナ畑に下りた時に、
偶然左端中央上の小屋があるところに出た。
子供が川遊びをしていた。

ロンビエン橋は、交通の要所にはあるが、
車の通行が出来ないので、写真奥に薄っすらと見える橋がよく使われている。






汽車だ!




三角州

砂利運搬船。ハノイは建設ラッシュ中!






渡り切った!

これから引き返して、バナナ畑に行く。

ここにバナナ畑に下りる階段がある。


下りたところにある休憩所

バナナ畑は白い花をつける雑草で覆われている。



この花に蝶がやってくる。

アワユキセンダングサのようだ。
こんなきれいな野菊だけど、実ができるとやっかいなくっつき虫となる。
沖縄の雑草を代表する「王座」の地位は揺るがないそうだが、
以外にも、熱帯アメリカを原産地とし、
世界各地の熱帯や亜熱帯に外来種として分布しているそうだ。

明らかにモンシロチョウとは違う。


とにかくハノイの母なる川、紅河のほとりに行きたかった。

ロンビエン橋

子供が川遊びしていた。川に到着したときは潜水から飛び出したところだった。

川辺近く

筋トレ道具ですね。

ここにも国旗を立ててますね。
今まで知っている国の中ではベトナム人が一番国旗を大事にしていますね。


これも自分たちで作った小屋ですね。
川辺にあって自分たちの船もあるようなので、漁業なのか、
バナナ農業なのか、わかりませんが、この小屋で、休憩中にお茶を飲んだり、
友達と話したり、昼寝をしたりするのかもしれませんね。

神棚も作ってますね。



バナナの花

ウスキシロチョウ
亜熱帯および熱帯アジアとオーストラリアの一部に分布する。

クワズイモ
中国南部、台湾からインドシナ、インドなどの熱帯・亜熱帯地域に、
日本では四国南部から九州南部を経て琉球列島に、分布する。



メスアカムラサキ
雌雄の色相が大きく異なるので有名な蝶。
写真は雄で黒い翅に白い斑点がある。
雌はカバマダラに似た橙色だそうだ。
アジア、アフリカなど全世界に広く分布しているが、
日本では八重山諸島、沖縄諸島、九州などで見られる迷蝶だそうだ。





スジグロカバマダラ


コモンマダラ





ロンビエン橋の鉄筋が見えてきた。






おとなしいトカゲではある。
また、蝶も日本のようにせわしく飛び回らず、
日本の蝶よりも接近できるので、蝶の撮影もやりやすかった。



1700mの橋を往復して、バナナ園も1周して出発点に戻ってきた。

ムラサキソシンカ
東南アジアでよく見られるバウヒニア属の花。
写真のムラサキソシンカはロンビエン橋近くの街路樹に咲いていたもの。
ムラサキソシンカは、濃いピンクから紫色の、蘭の花を思わせる花を咲かせる。

琥珀ブログ 平成23年3月20日 初製作

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