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レーアンホイ結婚式前儀式
平成30年9月10日
LE AN HOI
September 10, 2018
通勤途中にレーアンホイという儀式に遭遇した。
レーアンホイとは、結婚式に先立って、
新郎が祝福の品々を持って新婦の家を訪問し、新婦を迎えに来ることである。
新婦はその迎えを自分の部屋で待つ。
新郎が迎えに来たら、ご先祖様が祀ってある場所で、ご先祖様に報告。
そこで、何らかの儀式を行い、新郎や来客の待つ家の前へ行く。
そこで新郎新婦そろってお披露目、写真撮影をしながら、そばの新婦の家に向かう。
松虎のもちょうどこの撮影会から参加させてもらった。
新郎の持参する祝福の品々は、ベトナムの伝統衣装をきた男女によって運ばれるが、
その人数は、5人か7人か9人の奇数だそうだ。
人数が増えるほどお祝いの品々が豪華だということだ。
この席には、親族や友人が招待される。
食事の後、新婦は新郎と一緒に新郎の家へ向かう。
新郎の家で夕食を食べた後、夜中にこっそり新郎の家を抜け出して実家に帰り、
レーアンホイの儀式は終了となる。
抜け出して実家に戻るのは、新婦になる女性の干支に寄って異なるそうだ。
さる、とり、ぶた、ねこ年生まれの女性はこっそりと抜け出して、
実家に帰ることによって、結婚生活が安定し、離婚が防げると考えられているようだ。
ところで、ベトナムの干支であるが、
牛は水牛、ウサギは猫、ヒツジは山羊、イノシシは豚になっている。

青いアオザイの夫人が新郎の祖母、その右隣が新郎の両親。
新郎の祖母の左隣が新郎。その左隣が新婦。

大型クラッカーの紙吹雪の中を行進する。

祝福の品を抱えた人たち





新婦の家の前に作られた仮設食堂
左端の男性が持っているのがクラッカー



次からの3枚の写真はインターネットで獲得したもの。
新郎が持参した祝福の品々。

ところで、ベトナム人の結婚式では、
ビンロウの実とキンマ(ベテル葉)と石灰が欠かせない。
これらはガムのように口の中に入れて噛む嗜好品である。
ビンロウはヤシの木の一種であるが、王を象徴するように堂々と直立し、
葉はベトナムの女性のように広く大地に広がる。
結婚への永続的な愛を表しているとされている。
このように三品とも結婚を祝福する縁起物であるようだ。
次の写真はビンロウの実とキンマで飾られている。
これも新郎側が準備するらしい。

ビンロウの実の横に薄紫色の石灰が添えてある。ビンロウに少しつけて噛むらしい。

琥珀ブログ 平成23年3月20日 初製作

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