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ベトナムのカレー店
令和3年4月3日

CURRY RESTAURANT IN VIETNAM
April 3, 2021




  ホーチミン市にもカレー屋さんがる。
タイのイエローカレーに似ている。
この店にはチキンカレーの一種類しかないが、
チキンも飾り程度ではなくて、
肉がたっぷりついた骨付きのぶつ切りが入っている。
食べ方は二通りあって、フランスパンと一緒に食べるのと、
カレーに入れられた麺(ブン)と一緒に食べるのがある。
この店は3軒となりがパン屋で
出来たてのパンを持ってきているので、パンもかなり美味い。
ホーチミン市は元フランス領で東洋のパリといわれているだけあって、
日常的にパンもよく食べられている。
カレーはパンつきで260円。
麺のほうも同じ値段であるが、お茶は別に10円かかる。








ところで、カレーの中の黒いナスのようなものは何だろうか?
日本人はみんなドン引きするが、これは血の塊である。
豚やアヒルなどの血に塩を入れて煮ると固形化する。
中国では血豆腐といわれて東南アジアにはどの国にも普通にある。
日本人は血を食材にしないので、
吸血鬼じゃあるまいし、とんでもないと思うかもしれないが、
実はそう思うのは世界的に見ると少数派で、近隣諸国でも日本人だけではある。
とはいえ、日本でも沖縄には、
豚肉に血液を和えて炒めるチーイリチャーという料理がある。
韓国にはスンデというソーセージが豚の血をまぜて作っているが、
豚の血ソーセージは欧米にもあるし、
ローマ時代の料理書にもでてくる。
血の滴るステーキという表現も聞いたことがあると思うが、
世界中では血を食材にするところのほうが圧倒的多数である。
日本人のほかにイスラム教徒は血液を食材にするのはご法度のようだ。
ところで、あの大きな血の塊であるが、
見た目ほどグロテスクな食べ物ではない。
レバーの食感と味をどちらも薄くしたような感じで食べやすい。













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