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無声映画時代の名優
令和3年8月28日

A FAMOUS ACTOR IN THE SILENT MOVIE ERA
August 28, 2021




  完全外出禁止なので外出が全くできないし、
自宅で日本のテレビが観れるわけでもなく、
youtubeで映画や物語を探して観ている。
ふと井上正夫さんという俳優の名前を思い出した。
どんな人かも分からず、映画も観たことはないが、
愛媛県の松山市駅(伊予鉄道)前に井上正夫さんの像があるので、
愛媛県が生んだ名優らしいというのは知っていた。
井上正夫さんは、1881年6月15日誕生して1950年2月7日に死去している。
私が生まれる半年ほど前に他界されている。
井上正夫さんは1936年(昭和11年)に
新派と新劇の「中間演劇」を唱えて井上演劇道場を設立し、
門下生には、岡田嘉子さんや山村聡さんがいたというから驚きだ。
今日ヒットした井上正夫さんの映画は、
「狂つた一頁」という映画であるが、実験的映画であったようだ。
1926年製作なのでほぼ100年前の映画になる。
100年前にこの映画はすごいと思う。
監督は『地獄門』で第7回カンヌ国際映画祭でグランプリを受賞した衣笠貞之助さん。
この映画は無声映画なので、もともとは台詞も音楽もなかったが、
2016年に米国のthe Alloy Orchestaraが
音楽を入れ込んだ動画がYoutubeで公開されている。
次の3枚の写真は松山市駅前の井上正夫さんの銅像。






「狂った1頁」 
元船員の老いた男は、
自分の虐待のせいで精神に異常をきたした妻を見守るために、
妻が入院している精神病院に小間使いとして働いている。
ある日、男の娘が結婚の報告を母にするため病院を訪れ、
父親が小間使いをしていることを知る。
娘は自分の母が狂人であることを恋人に悟られないよう懸念している。
娘の結婚を知った男は、
縁日の福引きで一等賞の箪笥を引き当てる幻想を見る。
男は妻を病院から逃がそうとするが、
錯乱した男は病院の医師や狂人を殺す幻想を見る。
さらに男は狂人の顔に次々と能面を被せていく幻想を見る。


井上正夫さん





















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