
Produced & Photographed by Matsutora
松本零士と神南山
令和5年2月25日から4月6日
MR.REIJI MATSUMOTO AND MT.KANNAN
February 25-April 6, 2023
2023年(令和5)年2月13日、松本零士氏は黄泉の国に旅立たれた。
愛媛県大洲市新谷

松本零士は少年時代にこの町に住んでいた。
「大洲盆地に僕の人生の根源がある」と半生記に書いている。

松本零士氏(大洲市きらめき大使)

海のように広大な水田地帯に、蒸気機関車の線路が1本延びて、鉄道駅
がいくつかあった。それらの駅前には決まったように小さな村落が、水田
に囲まれてあった。児童期の松本零士にとって、この広大な水田地帯が
全宇宙であった。心をときめかせていた蒸気機関車は、いつしか銀河鉄
道999になり、村落はそれぞれ惑星になった。さらに銀河鉄道は大洲盆
地に面した神南山の上に広がる夜空に飛び立つイメージを膨らませてい
った。銀河鉄道999の原型はここにあった。だが60年ほど前、この水田
地帯の中央に対面2車線の国道が新設されると、道の両側に商店やコン
ビニやスーパーや大型量販店や食堂や住宅が広がり『宇宙』は崩壊した。

昆虫国漂流記という漫画もある。
新谷での生活体験がそのまま漫画になっている。
零士氏の自室から見える水田と神南山もそのまま描かれている。

自室から見える神南山と蒸気機関車と水田

松虎の自宅2階のベランダから見える神南山
松本零士氏はこの山の反対側から眺めていた。

松虎の自宅の桜と神南山

松虎の自宅近くから撮影した神南山


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